エレミヤ44章

あなたがたが香をたき、主に罪を犯し、主の声に聞き従わず、主の律法と掟と定めに従って歩まなかったために、今日のようにこの災いがあなたがたに臨んだのだ。（23）

　エレミヤは無理やり連れて行かれたエジプトでも主の言葉を人々に告げます。エルサレムが陥落し、イスラエルが廃墟となったのは、イスラエルの人々が、偶像礼拝に走り、また悪を行い続けたからです。神は忍耐強く、何度も預言者たちを遣わして、彼らの罪を指摘し、また悔い改めを迫られました。けれども、彼らは主に立ち帰ることを拒んだのです。
　エレミヤはエジプトにあっても、自分の周りにいる主に背く人々に対して滅びを告げます。それは、彼らに悔い改めを期待するメッセージでもあったと思います。
　しかし、彼らは、悔い改めて偶像礼拝を止めることなどできないと言います。偶像礼拝をしていた時の方が物事がうまくいっていた、と言うのです。エレミヤは、自分に告げられた裁きの言葉が必ず実現することをエジプトにいるユダヤ人たちに語ります。バビロンは彼らが逃れ、助けを求めたエジプトをも滅ぼしに来るのです。