エレミヤ41章

彼らはエジプトへ向かおうとしていた。バビロンの王がその地の監督を委ねたアヒカムの子ゲダルヤを、ネタニヤの子イシュマエルが打ち殺したために、彼らはカルデア人を恐れていたのである。(17~18)

 イシュマエルはバビロンが立てた監督ゲダルヤを殺害し、残りの民を捕虜にして、アンモンの王の下に逃げ込もうとします。アンモンはイスラエルの東側にあった国です。バビロンと比べるとはるかに小さな国に過ぎません。ただイシュマエルがそのようなアンモンに頼ろうとした姿勢は、頼るべき主を拒むという意味では、今までイスラエルがしてきたことと何ら変わりませんでした。
 カレアの子ヨハナンはイシュマエルを追い、そして、捕らわれていた人たちを解放しました。そしてヨハナンと残された民はエジプトに逃げようとしたのでした。彼らはバビロンの報復を恐れていました。イシュマエルはバビロンが立て総督ゲダルヤや一緒にいたカルデア人の戦士たちも殺害したからです。自分たちが非常に危険な状況におかれていることは明らかでした。彼らが恐れるのは当然のことだったでしょう。しかし、同時に、それでも彼らは主に信頼すべきでした。