エレミヤ33章

その日が来る――主の仰せ。私は、イスラエルの家とユダの家に語った恵みの約束を果たす。その日、その時、私はダビデのために正義の若枝を出させる。彼は公正と正義をこの地に行う。(14~15)

 エレミヤは王宮の監視の庭に拘束されています。しかし、エレミヤは実に自由に主の言葉を語ります。主は私たちの叫びを聞き、答えてくださるお方です。そして主はエレミヤに、「あなたの知らない隠された大いなることを告げ知らせる」と語られます。バビロンの軍隊に攻め囲まれたエルサレムは廃墟となります。しかし、主はエレミヤに、回復といやし、確かな平和を示されたのでした。非常に悲惨な状況にあり、またさらに厳しい裁きが臨もうとしているエルサレムに平和と喜びが戻って来るのです。希望が全く見えないような状況の中で、エレミヤは主からの救いと回復を語ります。
 その恵みの約束に基づく回復は、究極的には、神が遣わされるメシアによってもたらされます。ここでエレミヤは、ダビデの子孫としてお生まれになる「正義の若枝」という形でこのお方について語ります。このお方は正しいお方、公平な裁きをしてくださるお方です。そして、やがて本当にダビデの子孫として主イエスが来てくださったのです。