エレミヤ29章

あなたがたのために立てた計画は、私がよく知っている――主の仰せ。それはあなたがたに将来と希望を与える平和の計画であって、災いの計画ではない。(11)

 エコンヤ王は南ユダ王国の最後の王となったゼデキヤの前の王です。彼はエルサレムの高官たちや職人たちと共にバビロンに捕らえ移されていました。彼らは早くエルサレムに戻りたいと心から願っていました。そして主がそのようにしてくださるようにと祈り、そのように語る預言者たちの言葉にひたすらすがっていました。
 けれどもエレミヤは彼らに手紙を書き送り、捕囚はなお続くので、その地にあって家を建て、畑を作り、結婚して家族を増やしていくようにと語ります。
 先に捕囚に連れて行かれた人々はとてもつらい日々を送っていましたし、自分は神の祝福から漏れているのかもしれない、と思ったことでしょう。しかし、エレミヤは主が彼ら、先に捕囚となった人々のためにすばらしい計画を持っていてくださって、将来と希望と平和を与えようとしておられると告げたのです。彼らは主に見捨てられてはいませんでした。