エレミヤ25章

七十年が満ちると、私は、バビロンの王とその国民の上に、またカルデア人の地の上に、その過ちのゆえに罰を下し、これをとこしえに荒廃させる――主の仰せ。(12)

 ユダの王ヨシヤは南ユダ王国の歴史の中では最後の善王であり、主の律法の書を見いだして、その書に従って、国を立て直そうとした人物です。しかし、その後は、南ユダ王国は坂を転がるように、滅びに向かっていきます。ヨヤキムの治世の第四年、それはバビロンでネブカドネツァルが王位についた年でもありました。主はそれまでエレミヤを通して二三年間語り続けてこられました。しかし民は悔い改めようとせず、偶像に仕え続けていました。主はネブカドネツァル王によって裁きをもたらしその地を廃墟にしようとしておられました。
 けれども、エルサレムの荒廃、バビロンの栄華には期限がありました。エレミヤは七十年と語ります。そしてその年が満ちるとバビロンはとこしえに荒廃する・・・全盛期にあったバビロン帝国の姿を見ていた人々にとっては信じられない話です。エルサレムに滅びが迫っています。しかし、主の憐れみはとても深かったのです。