エレミヤ23章

私の言葉を受けた者は私の言葉を真実をもって語らなければならない。(28)

 国の支配者として立てられている者たちは、私服を肥やし、自分のために贅沢をするためにその働きを委ねられているのではありません。彼らは牧者として立てられていたのです。それは神が託してくださった民を守り、彼らが安心して暮らすことができるように彼らの世話をすることでした。しかし、主にそのことを託された者たちは、羊の群れを顧みることなく、かえって追い払ったのでした。
 そこで主は悪しき牧者たちを罰し、群れをもう一度集め、彼らのためによき牧者を立てると告げられます。このよき牧者は「ダビデのための正しい若枝」と呼ばれます。そしてやがて本当に、ダビデの末として、主イエスが来てくださって、よき牧者として立ってくださったのです。
 預言者たちも本来は、主の言葉を聞いて、真実をもってそれを語らなければなりませんでした。しかし実際には、多くの預言者たちは主が語られない空想を語り、かえって主の言葉を曲げていたのです。