エレミヤ5章

しかし、その日にも、私はあなたがたを滅ぼし尽くしはしない――主の仰せ。(18)

 神の目から見ると、エルサレムのうちには公正を行い、真実を探求する者がいませんでした。確かに人々は口では「主は生きておられる」と語ります。けれども彼らは心をかたくなにして主に立ち帰ろうとはしません。
 エレミヤは、このように人々が主を拒むのは、彼らが弱く、また身分の低い者たちだからかもしれないと指導者たちのところに行きます。彼らは神の法を知っていて他の人々よりもずっとまともな生き方をしていることでしょう。しかし、指導者たちもまた神に背く生き方を続けていました。人々は主を拒み、裏切りながらも「我々に災いが臨むことはないとうそぶいていました。預言者たちでさえ、神の言葉を語ろうとはしていませんでした。滅びが迫り、神の裁きが臨もうとしていました。
 しかし、そのような中にあっても、主はなおも、イスラエルを憐れんで、全く滅ぼし尽くすことはしないと約束しておられます。主はアブラハムやダビデとの約束を決してお忘れになることはないのです。