エレミヤ2章

私は覚えている、あなたの若い頃の誠実を
花嫁の時の愛、種の蒔かれない地、荒れ野で
あなたが私に従って来たことを。(2)

 主はここでイスラエルの民の誠実、愛を思い起こしておられます。「若い時」「花嫁の時」「荒れ野」とは、イスラエルがエジプトから救い出されて、神と契約を結び、荒野を歩んでいた時のことを指し示しています。荒野を旅していたときのイスラエルも決して従順なだけではありませんでしたけれども、それでも、エレミヤの時代のイスラエルよりずっと純粋だったということでしょう。
 イスラエルの民はどれほど主が彼らを愛してくださったか、また主がどんなに力のあるお方であるかを知っていました。彼らはその御業を通してそれを経験し、また実際に荒野を共に歩む中でそれを体験していったはずです。けれども、彼らはその力ある、いつくしみに満ちたお方を偶像の神々と代えたのです。そして彼らは主を忘れ、再三の呼びかけにもかかわらず、主のもとに帰ることを拒み続けたのでした。主の裁きがイスラエルの民に迫っていました。