エレミヤ1章

私はあなたを胎内に形づくる前から知っていた。
母の胎より生まれ出る前にあなたを聖別していた。
諸国民の預言者としたのだ。(5)

 エレミヤはイザヤから約百年後、南ユダ王国で主の言葉を語りました。エレミヤはまさに、南ユダ王国が滅んでいく時代の中で、涙ながらに悔い改めを迫ります。エレミヤの預言は決して人気があるものではありませんでした。彼は南ユダ王国の滅亡を語ったからです。イエスさまの時代の人々の中には、主イエスの姿にエレミヤを重ねる人もいました。
 エレミヤは祭司の家系に生まれました。しかし、彼が若い日に彼は神の召しを受けて預言者としての活動を始めます。この一章は、エレミヤの召命経験について語っています。主はエレミヤに語られます。主はエレミヤのことを、その母親の胎内で形作られる前から知り、生まれる前から彼を特別なものとして召してくださっていました。エレミヤは思わず尻込みします。しかし、主は「恐れるな」と語りかけ、「この私があなたと共にいる」と約束してくださったのでした。