イザヤ45章

地の果てのすべての者よ
私を仰ぎ、救われよ。
私は神、ほかにはいない。(22)

 キュロスはバビロンに代わって覇権を握ったペルシアの王です。イザヤが活躍した時代はキュロスの時代の百年以上前ですから、学者の中には、ここでキュロスの名前が出てくるのは、この部分を書いた人物がイザヤよりもずっと後の時代の人物であることを示していると主張する人が多くいます。しかし、主はやがてキュロスという王が出てくることを予告されたのです。キュロスはバビロンを滅ぼし、イスラエルを解放してエルサレムへの帰還を許したのでした。誰も考えつかないようなことが起ころうとしていました。
 冒頭の言葉は、英国のとても有名な説教者チャールズ・スポルジョンが信仰に導かれた聖書の言葉です。雪の日、たまたま入った教会で、予定していた説教者が来ることができなかったために、急遽聖書を語ることになった長老によって開かれたこの言葉が、スポルジョンの心を深く捉えたのです。主を仰ぐ人は、もれなく救いをいただくことができるのです。