イザヤ30章

シオンの民、エルサレムに住む者よ、あなたはもはや泣くことはない。主はあなたの叫び声に応えて、必ずあなたに恵みを与えてくださる。主がそれを聞かれると、直ちにあなたに答えられる。(19)

 アッシリアやエジプトに挟まれた中小の国々は、その時々によって、アッシリアに頼ったり、エジプトに頼ったりしました。それがその当時の小さな国々の生き残る道だったとも言えます。このところでイザヤはエジプトと同盟を結ぶことの空しさについて語ります。確かにエジプトは大国であり、また多くの武器や馬、戦車を持っていました。エジプトの庇護の下に身を寄せたら、そうそう自分たちのところに攻めてくる国はないでしょうし、また、いざという時には多くの馬や戦車を輸入することができるかもしれません。しかし、神が願っておられたのは大国や武器や馬に頼るのではなく、主に信頼し、主なるお方に立ち返ることでした。
 主に叫び求める時、主はその叫び声を聞いて恵みを与えてくださいます。主は聞いて、答え、救ってくださる。主はその傷を癒し、豊かな祝福で満たしてくださるのです。