イザヤ20章

彼らは、自分たちが望みをかけていたクシュのゆえに、また誇りとしていたエジプトのゆえに、おののき、恥じ入るであろう。(5)

 アッシリアの王の軍隊が南下して来て、アシュドドを占領した時に主の言葉がイザヤに臨みました。アシュドドは南ユダ王国の南西部、地中海沿いに国を作っていたペリシテ人の町です。
 アッシリアとエジプトに挟まれた地域にあった中小の国々は、アッシリアについたり、エジプトについたりしながら、生き残りを図っていました。アッシリアが攻めて来たときには、エジプトやその南にあったクシュの助けを求める国々も多くあったことでしょう。
 しかし、その時、主はイザヤに三年にわたって裸足、裸で歩くようにと命じられました。それはエジプトとクシュがアッシリアの捕虜となって引いて行かれることをあらわすメッセージでした。
 それはアッシリアの脅威の中で、エジプトやクシュにすがろうとする人たちに対する警告でもありました。すがるべきところはそこではなかったからです。