雅歌7章

私は愛する人のもの。
あの方は私を求めています.(11)

 求められているということは本当にしあわせなことです。私たちのことを誰も求めてくれない、必要としてくれないとしたら、私たちはとても寂しいのだと思います。そして、自分を求めてくれているのが、自分が愛している人だったら、私たちはどんなにうれしく幸せなことでしょうか。もちろん、私たちは相手を必要としています。しかし、同時に、そのすばらしい方に求められ、必要とされている、そのお方が私を喜んでくださるというのは何と感謝で、すばらしいことでしょうか。
 そしてこの女性は、私は愛する人のもの、と言います。愛する人が、私のことを、自分のものだと言うときに、私たちは、そこで自分を明け渡し、「そうです。全部あなたのものです」と自らをささげたいと思います。相手が横暴な主人であったら、安心して自分をゆだねることはできないでしょう。しかし、その相手が自分のことを本当に愛し、生かしてくださる方、自分の愛する方だったとしたら、私たちは何も恐れる必要はないのです。