コヘレトの言葉6章

空である短い人生の日々に、人にとって何が幸せかを誰が知るのだろう。人はその人生を影のように過ごす。その後何が起こるかを、太陽の下、誰も人に告げることができない。(12)

 富んでいる人の中にはただ単に、富を蓄え、富が増えていくことを喜びとしている人がいます。しかし、その人は自分が集めたものを自分で用いることなく、全部他の人たちに残していくのです。大切なことは神が託してくださった富をどのように用いるかということです。それを主のため、また人を生かすために用いること、そして、その委ねられた富を使って楽しむことです。主は私たちが楽しむことも許し、また喜んでくださるからです。
 コヘレトは「空である短い人生」と言います。私たちの人生は過ぎてしまうとあっという間です。そして私たちはこの地上の生涯を終えていきます。また、私たちは自分の人生にこれから何が起こってくるのかを知りません。もちろん、何が起こるかを知っていたら、また余計に不安や恐れでいっぱいになってしまうかもしれません。富を与え、またそれを享受する力を私たちに与えてくださる主に感謝と喜びをもって仕えていきたいと思います。