箴言26章

自分に知恵があると思い込む者を見たか
それよりも愚かな者のほうに希望がある。(12)

 知恵がある人、頭のいい人、優秀な頭脳を持ち、多くの業績を残している人が、時に、人間関係において大きな失敗をして、自分の能力を十分に生かし切れないままになってしまうということがしばしば起こります。知恵を生かして用いるためには謙虚さが必要です。それは非常に優れた才能を持ちながらもまるで何もできないかのように自己卑下して、できないようなふりをするということではありません。
 ここで求められているのは、どんなに優秀で優れた才能を持っていたとしても、もっと学ぼうとする姿勢であり、どんな人からも学ぼうとする気持ちです。すると、その人はますます多くの知恵を得ていくでしょうし、また与えられた知恵を効果的に用いることができるようになるはずです。
 どんなに愚かであったとしても、そのことを認めて、すなおに学ぼうとする人には希望があります。教えられやすい心をいつも持っていたいと思います。