箴言19章

人の心にはたくさんの企て。
主の計らいだけが実現する。(21)

 私たちはいろいろなことを考え、計画します。こうなったらいいなという願いを持ちます。そしてある意味、それは大切なことです。箴言の作者は、何の計画もなく、ただ流されるまま、なるがままに生きて行く人生を勧めているのではありません。目標を立て、また願いを持つからこそ、そのために今しなければならないことを頑張ることができるのです。
 ただ同時に、私たちの計画・企てと共に、主の計画があるのだということを、私たちはいつも覚えていたいと思います。そして、主はご自身のご計画を私たちに示してくださいます。御言葉を通し、また様々な人々の言葉や出会いを通し、状況を通し、私たちの心に迫りを与え、私たちにご自身の思いを知らせてくださるのです。大切なことは、神さまの計らい、その御思いをいつも尋ね求め、主の御心を自分の願いとさせていただくことです。自分の企てをいつも優先し、主に押しつけるのではなく、主の愛に満ちた計らいの中を生きる者でありたいと思います。