箴言17章

銀の精錬にはるつぼ、金には炉
心を精錬するのは主。(3)

 銀でも金でもそうですが、最初は地中に埋まっていたものを掘り出すところから始まります。岩を割り、土を取り除き、また不純物を取り除いていきます。この精錬の過程では火を加えて金や銀を溶かし、混ざりものを取り除いていくのです。金属を溶かすほどの熱ですから、それは非常に高温になります。そして、何度もその工程を繰り返しながら、とても純度の高い金や銀を造り出していくのです。純度が低いものは価値が低くなってしまいます。
 ここで箴言の作者は、心にもそのような精錬、精製のプロセスがあると語ります。そこには宝があります。それは貴重なものです。しかし、それが本来持っている価値、その輝きを見いだすためには不純物を取り除かなければなりません。不純物とは、罪や汚れ、不従順といったものです。そして心の精錬のためには、いろいろな試練が用いられることがあります。試練は決して楽しいもの・望ましいものではありません。しかし、そのような中で、主は私たちを練りきよめ、より純粋なものとしてくださるのです。