箴言1章

主を畏れることは知識の初め。(7)

 今日から箴言が始まります。表題には「イスラエルの王、ダビデの子ソロモンの箴言」とあります。伝統的に、箴言はソロモンの作とされています。それは、すべてがソロモンによって書き記されたものということではなく、ソロモンが命じて収集されたものも含まれています。
 ソロモンは神に愛されたダビデ王の子でした。ソロモン自身も神に愛され、彼の時代、イスラエル王国の領土は最大になり、多くの国々がソロモンを慕って都にやって来て同盟を結び、貢ぎ物を納めました。国は豊かになり、繁栄を極めました。そして何よりもソロモンは、神から与えられた知恵に満ちた人物として知られていました。
 知恵は私たちが人生を歩む上でとても大切なものです。それはどんなに多くの財産をもっていたり、大きな家に住んでいるよりも価値のあるものです。そして、この知恵・知識の出所は「主を畏れること」とソロモンは言います。どれだけたくさんの本を読むかとか、どんなに有名な大学を出るかではありません。主を畏れることが何よりも大切な知恵・知識の土台なのです。