詩編149編

主はご自分の民を喜びとし
苦しむ人を救いによって輝かせる。
忠実な人々は栄光のうちに大いに喜び
床に伏していても喜び歌う。(4~5) 

 主はご自身が創造し、また選び、救われた民を喜んでくださいます。そして私たちもまた主に救われた主の民です。私たちは私たちを救ってくださった主を喜びます。そして私たちが主を喜び、あがめることの重要さということについて私たちには何の異論もないことでしょう。しかし、同時に主が、イスラエルの民を喜び、主に贖われた私たちを喜んでくださるという時に、ある種の戸惑いを感じます。それは私たちが自分の弱さ、小ささ、もろさ、罪深さに、不十分ながらも気づいているからです。もちろん、主は私たち以上に私たちの至らないことを知っておられます。しかし、主はそんな私たちを知りつつ目をとめ、私たちを喜んでくださるのです。
 私たちが苦しみ、また弱さの中にある時にも、主は私たちを救い、輝かせてくださいます。もちろん、人間的に豊かで、また楽なことばかりではないかもしれません。しかし、苦難の中にあっても、私たちは主を賛美しつつ歩むことができるのです。