詩編147編

主が御言葉を送ると、それらは溶け
息を吹きかけると、水が流れる。
主はヤコブに御言葉を
イスラエルに掟と法を告げる。(18~19)

 神を賛美するのはなんとすばらしいことでしょうか。神は天を創造された方、力と知恵に満ちたお方です。私たちは主が造られた世界を見る時に、ただただその知恵に驚嘆します。しかし、同時に、その同じ神は、苦しむ者たちをも救い、またすべての生き物にも必要なものを与えて生かしておられます。そしてこの主は、エルサレムを築き、その民を散らされていった捕囚の地から救い出し、もう一度集めてくださったお方です。ですからこの詩編の記者は人々を賛美へと招くのです。
 そして、詩編の中でもう一つとても大切で繰り返されているモチーフは主の御言葉です。神がその御業を行われるときに、主はその御言葉を送られるのです。そして主の御言葉は、単に神のご命令を伝えるというだけではなく、変わることのない真実なもの、命をもって私たちの生涯のうちに働くものです。私たちはまさに主の御言葉によって生きるのです。