詩編143編

朝に、あなたの慈しみを聞かせてください
私はあなたに信頼しています。
歩むべき道を知らせてください。
私はあなたに向かって魂を高く上げます。(8)

 私たちは祈ることを許されています。天地を造られ、すべてを治めておられるお方、私たちをはるかに超えた聖なるお方に祈ることができます。主は私たちの祈りを聞き、また私たちが祈ることを喜んでくださいます。
 ただ同時に、主は私たちに語られるお方です。もちろん、祈りというすばらしい賜物・特権を与えられていることを私たちは感謝したいと思います。けれどもそれ以上に、主が私たちに向かって親しく語りかけられるのを聞いて、私たちはそこに平安を見いだし、そこから力と命をいただくのです。
 夜が来ます。不安や戸惑い、恐れの中を通ることもあるでしょう。しかし、夜はやがて終わり、朝になります。そしてこの詩編の記者は朝一に主に語りかけ、その変わることのない真実な言葉を聞きたいと願っています。この詩編の記者は信頼して主を見上げ、主が語れるのを待つのです。