詩編117編

主を賛美せよ、すべての国よ
主をほめたたえよ、すべての民よ。
その慈しみは私たちに力強く
主のまことはとこしえに絶えることがない。(1~2)

 詩編の中で一番短い詩編です。この詩編の記者はすべての国のすべての民に向かって、主を賛美せよと語ります。これはまさに賛美への招きです。賛美というのは、メロディーに乗せて歌うものだけではありません。それは主をたたえる言葉であり、また、主をあがめる生活そのものでもあります。主をたたえていると、当然、そこには喜びがあり、歌いたくなったり、踊りたくなったりすることもあるでしょう。そしてここでのの賛美は個人的なものではありません。すべての国や民を巻き込んで、共に賛美するのです。私たちはそのような賛美の渦の中に招かれ、声を合わせ、心を合わせて主をたたえます。
 そしてこの記者は言います。主の慈しみは力強く、そのまことはとこしえに。主は、私たちをその恵みの契約の中に入れ、私たちを変わることなく愛し、そのまことをもって支えてくださいます。このすばらしい主の御名を世界中の兄弟姉妹たちとと共に心からたたえたいと思います。