詩編109編

しかし、主よ、わが主よ
御名のために私に関わり
あなたの恵みと慈しみのゆえに
私を助け出してください。(21)

 この詩編の記者は悪しき者によって苦しめられています。私たちが主を信じ、誠実に生きていこうとしても、私たちをあしざまに言い、罠にかけようとする人々がいます。そうした人々は、神の前にも邪悪な生き方をしているのですが、それでも、少なくとも今は、彼らは栄えているように見えます。そして正しく歩もうとする者たちを嘲り、訴えるのです。
 しかし、そのような中で、この詩編の記者は単に自分の正義を振り回したり、また敵対者たちに復讐をしたりするのではなく、主にすがり、主の恵みと慈しみにすがって、主に助けを求めています。確かに悪しき者たちはは自分を呪っています。しかし、この記者は、誰がどれほど悪口を言ったとしても、主が自分を祝福してくださっていることを信じ、疑うことはないのです。主は私たちが叫び求める時に、私たちを助け、確かに救ってくださるお方です。