詩編108編

あなたの慈しみは天を超えて大き
あなたのまことは雲にまで及ぶ。(5)

 この詩編の記者は、戦いに向き合わなければなりません。そして、自分は必ずしも強くないことを知っています。そのような中で、彼は主にすがります。確かに、危機の時に、周辺にあるどこかの国に助けを求めるということもよくあることであり、すぐに思いつくことだったでしょう。実際にイスラエルの王たちは国難に直面する度に、政治的・外交的にギリギリの決断を迫られました。周辺の諸国に助けを求めることは、時には一時的には国の存続を守ることにつながりました。ただ同時に、頼った国が全く頼りにならなかったり、裏切られたりすることも多くなりました。
 ただここで、この詩編の記者は「私の心は確かです」と告白します。目には見えなくても確かにいてくださり、頼りすがるものを必ず救ってくださる主に心を向けたのです。このお方の天を超えて大きな慈しみと雲に及ぶまことに信頼し、救ってくださる主を信じ、感謝をもって進んでいくのです。