詩編90編

残りの日々を数えるすべを教え
知恵ある心を私たちに与えてください。(12)

 私たちの地上の生涯には始まりがあり、終わりがあります。私たちが若い日には、自分の生涯がいつまでも続いていくかのように感じるかもしれません。しかし、それは真実ではありません。長生きする人も、若くしてその生涯を終える人もいるでしょうけれど、どれだけ長生きしたとしても、やはり百二十歳を元気で超えるということはなかなか難しいことです。
 歳をとるのはペナルティーではありませんし、主を知っているお互いにとって、この地上の生涯を終えるということは「裁き」ではありません。それはすべての人に訪れることです。
 私たちは自分の生涯に終わりがあるということを知る時に謙虚になることができますし、いつまでも自分ですべてをするのではなく、次の世代を育て、次の世代にいろいろなことを委ねていくということを考えるようになります。悲観的になる必要はありません。私たちに生を与え、やがてご自身の御国に私たちを導いてくださる主に信頼して与えられた人生を歩みたいと思います。