詩編71編

母の胎にいるときからあなたに支えられてきました。
あなたが母の胎から私を取り上げてくださいました。
私は絶えずあなたを賛美します。(6)

 この詩編の記者の敵は「神が彼を捨て去った」と語っています。この作者は敵のそのような嘲りを聞きながら深い悲しみの中に置かれています。敵がそのように言うのは、作者が神にすがり、神に信頼し、神に祈っているのを知っているからです。でも神は一向に助けてくれるように見えない。この作者のすがっている神は全然怖くない・・・敵はそのようにうそぶくのです。
 サタンはしばしば、私たちに同じように語りかけます。「神はあなたを捨てた。神に祈っても神は助けてくださらない。神に信頼しても無駄だ」。そして確かに状況だけを見ていると、まるで神に信頼している自分が、神に見捨てられているようにも思えてしまうのです。けれどもサタンの語ることに耳を傾けてはなりません。サタンは大嘘つきです。
 事実はこうです。主は私たちが母の胎の中にいるときから、私を支えてくださっています。そして、この主は決して私たちを見捨てることはありません。