詩編46編

神は我らの逃れ場、我らの力。
苦難の時の傍らの助け。(2)

 この詩編は宗教改革者ルターを信仰の戦いの中にあって支えた詩編ともされています。ルターはこの詩編を元に讃美歌を作りました。日本語にも訳されていますし、今も世界中で愛され歌い継がれています。
 この詩編は南王国ユダの善王であったヒゼキヤの時代の国難を下敷きにしながら歌われた詩編だろうと言われています。この詩編の記者の周りには多くの強国があり、絶えずイスラエルに戦いをしかけてきました。また国が大きな地震に見舞われるということもあったと言われます。苦難があり、困難がありました。しかし、この詩編の記者には逃れ場、安全に身を隠すrことのできる場所がありました。それは神ご自身でした。この詩編の記者はいつでも主の御許に逃げ込むことができたのです。このお方は力があり、私たちを支えることができますし、私たちの敵を打ち破り勝利を与えてくださいます。
 苦難があります。しかし、その苦難の時にも、私たちは、傍らにいてくださる助け主なるお方を見ることができるのです。