王を讃える詩編です。イスラエルにおいては王はその知恵や力、また武器の多さによって讃えられるのではありません。王はそのような人間的な能力によって勝ち抜いてなるものではありません。イスラエルにおいては王は、主が選び、主が祝福して立てられるものです。そして主が立てられた王は、神に従い、正義と公平を行い、真実と謙虚さをもって主と民とに仕えるのです。
ただイスラエルの王たちは、確かに神に選ばれ立てられたのですが、しばしば神と民の前に真実に生きることをしませんでした。一時期、主に従う善王がイスラエルを治めた時代もありましたが長続きしませんでした。そのような中で、ダビデの子孫として、神の子イエスが生まれてくださいました。神は人となってこの世に下ってくださった御子イエスに喜びの油を注がれました。そして、主イエスは王なるメシアとして、この地上を歩み、私たちのために救いの道を開いてくださったのです。