詩編36編

彼らはあなたの家の豊かさによって満ち足り
あなたの喜びの川に渇きを癒やします。
命の泉はあなたのもとにあり
あなたの光によって、私たちは光を見ます。(9~10)

 この詩編の記者は主の慈しみとそのまことをたたえています。「慈しみ」とは神の愛のことで、特に神が契約に対してどこまでも真実であり続けていてくださることを示す言葉です。私たちは、神を信じても、その後の歩みにおいて何度も神のご期待を裏切ったり、また神から心が離れてしまうことがあったりします。しかし、神はどこまでも真実なお方なのです。
 この慈しみに満ち、まことであられる主の御翼の陰に逃れる者について、この詩編の記者は、「あなたの家の豊かさ」「あなたの喜びの川」「命の泉」「あなたの光」と主のもとにある祝福について語ります。主は私たちを満ち足らせ、癒し、またその光をもって私たちを照らし、私たちを導いてくださいます。
 ですからこの神を畏れず、罪の中を歩むことは本当に愚かなことです。この詩編の記者は喜びをもって、主に近づくのです。