詩編35編

槍と投げ槍を構えて
私に迫り来る者に立ち向かい
私の魂に言ってください
「あなたの救いは私だ」と。(3)

 この詩編も「ダビデの詩」とされています。この「ダビデの」という言葉が、ダビデの作ということなのか、ダビデにささげられたものなのか、ダビデのことを思いながら作られたものなのか、確定することはできないかもしれません。しかし、確かにダビデの生涯には多くの戦いがあったことは確かです。そして、それらの戦いの中で、ダビデが主にすがり、いつも主を賛美していたことも聖書の中に記されていることです。ダビデは周辺諸国との多くの戦いを経験しましたし、また国の中にも、ダビデの命をねらう人たちがいました。しかし、そのような多くの戦いや危険、武器をもって立ち向かってくる人たちがいる中で、ダビデは主が立ち上がり、主が戦ってくださることを求めています。そしてダビデは、「あなたの救いは私だ」と力強く語ってくださる主を仰いでいるのです。私たちも同じように語って下さる主にいつも心を向けていたいと思います。