ヨブ42章

私は耳であなたのことを聞いていました。
しかし今、私の目はあなたを見ました。(5)

 ヨブは主に対してお答えします。自分はほんの少しのことしか知らないのに、すべてをご存じの神の前に「自分は正当な報いを受けていない」と訴え、神の自分に対する扱いは不当であるかのような言い方をしたことを恥じ、また、主の御前に悔い改めます。ヨブはご自身を現してくださった主に心から感謝しています。確かにこれまでもヨブは神のことを「聞いていました」し、ある意味、誰よりも神さまのことをよく理解していたと思います。そして知っているだけでなく、そのように正しく生きていました。しかし、この神との直接的な対話を通して、ヨブは「しかし今、私の目はあなたを見ました」と言います。神を知るその歩みが全く新しいものにされたのです。
 ヨブは、神に求められて、自分の友人たちのためにとりなしの祈りをささげます。ヨブと友人たちの間に和解が生まれ、また、ヨブの繁栄は二倍にして戻されたのでした。