ヨブ30章

私は幸いを望んだのに、災いがやって来た。
光を待っていたのに、闇がやって来た。(26) 

 ヨブはこれまでいろいろな困難の中に置かれている人たちに寄り添い、また具体的に必要な助けを与えることを惜しみませんでした。主はヨブを豊かに祝福し、人々もヨブの周りに集っていました。
 しかし一旦、ヨブに次々に災いが臨むと、人々はヨブから離れて行き、ヨブのことを笑いものにしました。多くの場合、人は元気で、健康で、栄えていて、明るくて、エネルギッシュで、希望にあふれている人の周りに集まって来ます。そして、痛み、悲しみ、苦しみ、貧しく、落ちぶれ、弱さの中にある人からは離れて行くものです。まさにヨブにもそのようなことが起こりました。ヨブが以前、助けていた人たちまでもがヨブを見捨て、あざ笑い、避けていきました。
 ヨブは幸いを望んでいたのに、災いが次々に臨み、ヨブはまるで闇の中に閉じ込められていたようでした。ヨブが待ち望んでいた光はなかなか訪れませんでした。しかし、まだヨブには見えていなかったのですが、主はヨブに光をもって近づこうとしておられたのです。