ヨブ25章

人はどうして神に対し正しくありえようか。
女から生まれた者がどうして清くありえようか。(4)

 三巡目の二番手はビルダドです。そしてこのビルダドの発言で、ヨブの友人たちからの発言は終わります。ある意味、彼らは最後までヨブの苦難を理解することはできませんでした。ヨブが単に様々な苦難や災厄の中にあって苦しんでいるというとても表面的な理解しかできませんでした。ヨブが訴えている、なぜ神は正しい者が苦しむのを許されるのかという問いに対しては彼らは答えを持っていませんでした。ただただヨブが苦しむのはヨブの罪の結果だと言うのが彼らの論理でした。
 そしてヨブが彼らの期待するように、自分の罪深さを認め、また彼らの彼らの論理を受け入れないという中で、彼らはヨブに対して非常に冷酷で、乱暴な断罪をしたり、また、神に対して、聖なる神はそもそも人を正しいなどとは思っていないし、清いとも思ってもいない、そのような期待もしておられないのだと言うのです。とんでもないことです。神は私たちが正しく、清くあることを心から願っておられるからです。