ヨブ18章

確かに、これが不法をなす者の住まい
これが神を知らぬ者の居所である。(21)

 エリファズに続いて、ビルダドもヨブに対して二回目の発言をします。ビルダドにとって、ヨブに悔い改めを迫ったことは、まさに神の思いの代弁であり、また彼の正義感から出たことでした。彼は絶対的に自分が正しく、自分たちがヨブに対する親切心から語った言葉をヨブが受け入れなかったこと、またそのようにヨブに語った自分たちをヨブが逆に批判するのはとんでもないことだと怒り狂います。ビルダドはヨブは人の言葉をきちんと聞かないし、聞いて自分の過ちを認めようとしないとイライラしています。しかし、自分たちがヨブの言葉をきちんと聞いていないことにも、自分たちが無知であり、また悔い改めなければならないものを抱えていることにも気づいていません。自分が元気で、ヨブが弱っているという中で、元気な自分が弱さの中にあるヨブよりも絶対的に正義だと考えるのです。そしてヨブを「不法をなす者」「神を知らぬ者」と断罪し、さらに大きな災いが臨むと断定するのでした。