ヨブ17章

どうか、私を保証する者を
あなたの傍らに置いてください。(3)

 ヨブは肉体にもひどい痛みを覚え、また自分の肉体が生きながらにして朽ちていくというような恐ろしく、またみじめな状態の中にいます。また人々の嘲りの声だけが聞こえてきます。ヨブが悩み、また墓に片足を入れているかというような望みのない状態の中にあって、人はヨブに対して言いたい放題なのです。人は弱さの中にある人に対して概して残酷だったりします。
 しかし、そのような苦しみの中にあっても、ヨブの視線は神に向かっています。ですから彼は嘆きながらも、その嘆きはいつしか祈りになっていきます。ヨブは自分に臨んでいる苦難もまた主の許しの中で起こっていることを知っています。ヨブは自分に臨んでいる苦しみのわけを知りたいと思っています。自分が神のなさることの意味のすべてを知ることはなかったとしても、少なくともそれは友たちが言うようにヨブの罪に対する裁きではない。だからヨブは自分のために弁護をし、自分の正しさを保証してくれる誰かを求めています。いや、主がそのことをしてくださると期待しているのです。