ヨブ2章

私たちは神から幸いを受けるのだから、災いをも受けようではないか。(10) 

 サタンはそれでも引き下がりません。確かにヨブはすべての持ち物を失っても、主を呪うことはなかった。でもそれは彼自身の身に災いが臨んでいないからだ、と言うのです。ヨブの身体中に悪性の腫れ物ができました。ヨブはすべてのものを失っただけでなく、ヨブ自身の外見から言っても、とてもみじめな姿になってしまったのでした。ヨブと共に歩んできた彼の妻も、「神を呪って死んでしまえ」と言ったほどです。しかし、そのような中にあっても、ヨブは決して神を呪うことはありませんでした。かえって、「私たちは・・・災いをも受けるべきだ」と言ったのでした。
 ヨブの三人の友人たちが噂を聞いて、ヨブを慰めにきました。しかし、ヨブのことを見分けることさえも難しいその状況を見て、彼らは七日間ヨブと共にそこに座っていました。彼らはヨブを慰める何の言葉も持っていませんでした。しかし、この沈黙の七日間がヨブにとっては一番の慰めだったのではないかと思います。