ネヘミヤ11章

民は、自ら進んでエルサレムに住む人々すべてを祝福した。(2) 

 エルサレムは城壁のある町になりました。そして民の長たちはエルサレムに住むようになりました。それに加えてくじを引いて、十人に一人の割合で、エルサレムに住むことにしたのでした。私たちは、エルサレムに住むことを希望する人たちが多かったので抽選になったのだろうと考えるかもしれません。確かに今では町の中に家を持っていたら、大きな財産になるのかもしれません。しかし、この時代には、エルサレム市内に住むよりは、戦いの時、危機の時は城壁で囲まれた町の中に逃げ込むとしても、普段の日常生活においては城壁の外や、近隣の町々に住みたいという人たちが多かったようです。ですから、自ら進んでエルサレムに住むことを申し出た人々はそのことを許されたのでした。そして、そのような決断をした人々を、民は祝福しました。
 くじがあたった人、責任上エルサレムに住むことを求められた人、またエルサレムの中に住むことを自ら申し出た人々、形はそれぞれだったことでしょう。しかし、人々はエルサレムに住む人々を祝福したのでした。