歴代誌下33章

彼は苦難の時に、その神、主に願い求め、先祖の神の前に深くへりくだり、神に祈った。神はこれを受け入れ、その願いを聞き届け、彼をエルサレムの自分の王国に帰された。こうしてマナセは主こそ神であることを知った。(12~13)

 ヒゼキヤの後継者として王位についたのはマナセでした。マナセは十二歳で王位につきましたから、病の中で主に祈って与えられた十五年間に生まれた子どもということになります。ヒゼキヤは二五歳で王位に就き、二九年間王として治めたとされていましたから、きっとマナセ以外にも息子はいただろうと思われます。しかし十二歳のマナセが王となったことの中に、王位継承を巡る様々な周りの駆け引きがあったであろうことは想像に難くありません。いずれにしても、マナセは主を捨て、父ヒゼキヤが行った改革を全部ひっくり返すようなことをしたのでした。後に南王国ユダが滅びることになった大きな原因はマナセにあったとされるほどです。
 マナセは捕らえられてバビロンに引いて行かれます。しかし、そこでマナセは悔い改め、深くへりくださったのでした。主は彼をあわれみ、エルサレムに帰らせられます。どこまでも大きな主のあわれみを思います。