歴代誌下28章

アハズは主の神殿、王宮、高官の家の財産を供出させ、アッシリアの王に差し出したが、彼の助けにはならなかった。このアハズ王は、その苦難の時にも、なお主に背いたのである。(21~22)

 ヨタムの後に王となったのはアハズでした。アハズはその父祖ダビデの道ではなく、主に背いた北王国の王たちの道に従い、罪を犯しました。彼はバアルの偶像を造り、また異教の習慣にならって自分の子に火の中をくぐらせたりしました。
 アラム、そして北王国イスラエルが南王国ユダに攻めてきます。アラムの王は多くの捕虜をダマスコに連れて帰りましたし、北王国イスラエルのペカ王はユダで一日のうちに十二万人の勇士を打ち殺しました。ユダの兵力はおよそ三十万でしたから、これがいかに大敗北だったかが分かります。
 アハズはそれでも悔い改めて主に立ち帰ることなく、アッシリアの王に助けを求めます。しかしアッシリアの王はアハズには助けになりませんでした。この時代、預言者イザヤは主に信頼するように再三アハズに勧めますが、アハズは聞こうとはしなかったのです。