歴代誌下18章

イスラエルの王はヨシャファトに答えた。「もう一人、主に伺いを立てることのできる者がいます。しかし、私は彼を憎んでいます。彼は私について良いことは預言せず、悪いことばかりを預言するからです。(7)

 南王国ユダでヨシャファトが王であった時代、北王国イスラエルではアハブが王として治めていました。アハブは列王記においてはシドンの王女であったイゼベルと結婚し、国の中にバアルやアシェラの神々を持ち込んで、預言者エリヤと対峙した王として記録されています。ただ南王国ユダの王ヨシャファトは、この北王国のアハブ王と同盟を結びます。そして、アハブの家と姻戚関係さえ結んで良好な関係を築こうとしました。しかし、ヨシャファトがアハブとつながりを持ったことは後々、南ユダ王国に多くのトラブルをもたらすことになります。
 アハブはヨシャファトに一緒にラモト・ギルアドに攻めていってほしいと願います。ヨシャファトはまず主の言葉を聞きたいと思いました。けれども、アハブが話のできる主の預言者はミカヤだけでした。ミカヤはアハブのご機嫌取りのようなことはしませんでした。彼は真実な主の預言者だったのです。