歴代誌下13章

ユダが振り向くと、戦闘が前後から迫っていたので、彼らは主に向かって叫んだ。(14)

 レハブアムの死後、その子アビヤが王位を継ぎました。そして南王国ユダと、北王国イスラエルの間に戦争が起こりました。北王国はヤロベアムに率いられる精鋭八十万人、南王国はアビヤに率いられる精鋭四十万人です。人間的に言うなら、ヤロブアムは王としての経験も豊富で、アビヤの二倍の兵力を持っているのですから、ヤロブアムの方が絶対的に有利です。しかし、アビヤは自分が主にあって立てられたダビデ王の家系であり、また南王国においては主を恐れ、主が礼拝されているということの中に、自らの正当性を主張したのでした。しかし、百戦錬磨のヤロブアムは伏兵をもうけて、アビヤを挟み撃ちにしようとします。絶体絶命の大ピンチです。
 しかし、そのような中で、自分たちが大きな危機の中に置かれていることに気がついたユダの人々は主に向かって叫んだのでした。そして、主は彼らの叫びに答えて、南王国ユダの人々に逆転の大勝利を与えてくださいました。