歴代誌下12章

イスラエルの将軍たちと王は、へりくだって言った。「主は正しい。」(6)

 ソロモンの後継者として立ち、南王国イスラエルを治めたレハブアムは即位後三年間は、主を畏れて歩んでいました。しかし、自分の地位が確立していった時に、主の律法を捨てます。そしてレハブアムと一緒に歩んでいた民もまたレハブアムにならっていったのでした。
 そんなレハブアムのもとにエジプトの王シシャクが攻めてきます。シシャクはエルサレムに迫る勢いです。その時、預言者シェマヤがやって来て、なぜこのような危機が訪れたのかを語ったのでした。それはイスラエルの民が主を捨てたからでした。
 預言者シェマヤの語りかけを聞いた将軍と王は、へりくだって「主は正しい」と語り、自らの罪を認めます。主はへりくだる王たちをごらんになって、シシャクによってエルサレムが滅ぼされるという悲劇からは守られました。しかし、ソロモンが作った金の盾を含む多くの財宝は持ち去られてしまったのでした。目に見える富や宝の空しさをも思います。