歴代誌上13章

彼らはアビナダブの家から神の箱を新しい車に載せた。ウザとアフヨがその車を御していた。(7)

 ダビデは王権が確立した時、神の箱を自分のもとに運び込むことを提案します。神の箱はモーセの時代に主の命令によって作られたもので、イスラエルと共におられる主の臨在を指し示すものでした。この神の箱は幕屋の聖所の奥の至聖所に置かれ、最も聖なるものとされていました。この神の箱を都に運ぶことは、まさにダビデがその王国において主を中心にすえて統治を行っていくという大きなメッセージにもなったことでしょう。このダビデの提案は誰の目にも適う正しいことでした。
 そしてダビデとイスラエルの人々は神の箱を新しい車に乗せました。確かに神の箱がペリシテ人の手から戻されてきたとき、ペリシテ人は新しい荷車を用意し、牛に引かせて、神の箱を運んできました。それは彼らなりの敬意の表し方だったかもしれません。しかし、それは神が定められたやり方ではありませんでした。私たちがよかれと思ってすることが神の御心とずれていることがあります。主の導き、主の言葉に従って歩みましょう。