歴代誌上7章

二人の父エフライムは長い間喪に服し、その兄弟たちが彼を慰めに来た。彼は妻のもとに行き、妻は身ごもって男の子を産んだ。彼はその子の名をベリアと付けた。妻が災いの中、彼の家にいたからである。(22~23)

 イッサカル、ベニヤミン、ナフタリ、マナセ、エフライム、アシェルと各部族の系図が記されています。
 エフライム族の系図の中に一つの悲しい逸話が織り込まれています。エゼルとエルアドが殺されてしまった事件です。二人はガトに下って行って、そこでガトの人々の家畜を奪おうとしたのですが、逆に殺されてしまったのです。彼らがそのようなことをしたのが悪かったということですが、それでも、父エフライムは長い間、悲しみの時を過ごします。ある意味、親はそのようなものなのだろうと思います。
 けれどもそんな中で、その兄弟たちがエフライムを慰めます。また主も彼にまた子を与えることによって彼を慰めてくださったのでした。
 私たちはいろいろな災いと思えるようなところを通ることもあるのでしょう。しかし主はそのような中にあっても私たちに慰めを与えてくださいます。そしてやがてエフライムの子孫として、信仰者ヨシュアが生まれていくのです。