歴代誌上2章

その嫁タマルはユダとの間にペレツとゼラを産んだ。(4)

 一章の後半ではアブラハム、イサクまで続け、イサクの子エサウの系図で終わりました。そしてこの二章では、イサクのもう一人の子イスラエル(ヤコブ)の系図が記されていきます。イスラエルには十二人の子どもたちがいました。
 この章でまず取り上げられるのはユダ族です。ユダはイスラエルの四男でしたが、彼の兄であるルベン、シメオン、レビがいろいろな問題を起こす中で、ユダ族は、イスラエルの系図の中でとても重要な役割を果たしていきます。ユダの長男エル、次男オナンは、その罪のゆえに主に裁かれて死んでしまいます。そして嫁タマルはエルとオナンの死後、義父ユダとの間にペレツとゼラを生みます(創世記三八章)。そしてペレツの子孫としてダビデが生まれ、また主イエスがお生まれになったのです。その意味でも、ユダ族はイスラエル一族の中でリーダー的な役割が与えられていきます。ユダも決して優秀で立派な人物だったというわけではなかったでしょう。主の不思議な選びを思います。