列王記上22章

さらにヨシャファトはイスラエルの王に、「どうかまず主の言葉を伺ってみてください」と言った。(5)

 北イスラエル王国の王がアハブだった時代、南王国ユダではヨシャファトが王として治めていました。ヨシャファトは主を畏れる正しい王でしたが、北王国のアハブ王と親しくしていたことでいろいろなトラブルに巻き込まれることになります。アハブの娘がヨシャファトの息子のお嫁さんにさえなっているのです。
 ある時、ヨシャファトは、アハブの家を訪ねたときに、ラモト・ギルアドを取り戻す戦いに一緒に行って欲しいと持ちかけられます。ヨシャファトもあまり気が乗らなかったのかもしれません。ヨシャファトは、まず主の言葉を伺おう、と持ちかけます。しかし、北王国は真実に主の言葉を語る預言者はあまりいませんでした。王が喜びそうなことを語って、王と調子を合わせるような預言者ばかりだったのです。そのような中でミカヤは真実を語る預言者でした。真実を聞くということは、ある意味、厳しいことであり、あまり楽しいことではないかもしれません。そのような耳障りの良くない言葉もきちんと聞いて、自らを正すことはとても大切なことです。