列王記上20章

「主はこう言われる。『このおびただしい大軍を見たか。見よ、私は今日、これをあなたの手に渡す。こうして、あなたは私が主であることを知るようになる。』」(13)

 アラムの王ベン・ハダドがイスラエルの王アハブのところに攻めてきて、北イスラエル王国の首都サマリヤを包囲したことがありました。アハブ王は最初はアラムの王ベン・ハダドに恭順を示すことによってこの国の危機をやり過ごそうとしました。しかし、ベン・ハダドの要求がどんどん増大していく中で、ついにその要求を拒み、アラムの軍隊と戦うことを覚悟します。しかし、アラムの軍隊はおびただしいものでした。その大軍を前にしたら誰であっても足がすくんだことでしょう。
 しかし、その時、主の預言者のひとりがアハブ王のもとにやってきて、主がその大軍をアハブ王の手に渡し、ご自身が主であることを示すことを約束されたのでした。そして主が語られた通り、イスラエルはアラム軍を打ち破ることができました。アラム軍はイスラエルの神は山の神だから平地では自分たちの方が強いはずだと再び攻めて来ましたが、主はそこでも勝利を与えてくださいました。主が語られた通りでした。