列王記上19章

主の前で非常に激しい風が山を裂き、岩を砕いた。・・・風の後に地震があった。・・・地震の後に火があった。しかし、その火の中に主はおられなかった。火の後に、かすかにささやく声があった。(11~12)

 さて、カルメル山上で大勝利を得、また人々の心を主に引き戻すことに成功したかに思われたエリヤでしたが、その興奮が冷めやらないうちに、冷や水をかけられることになります。アハブ王の妻であり、多くの偶像を自分の母国シドンから持ち込んだ張本人であるイゼベルが激怒して、エリヤ殺害を宣言したのです。
 エリヤはこのイゼベルの言葉を聞いた時、失意の中で逃げ出します。しかし、主はそんあエリヤにも近づいて、エリヤに水とパンを与え、また休む時を与え、力を与えて神の山ホレブに導かれます。
 そこで主はエリヤに、主の前に立つようにと語られました。岩を砕くほどの激しい風があり、地震があり、また火がありました。けれども激しい風の中にも地震の中にも火の中にも主はおられませんでした。しかし、火の後に、かすかなささやく声がしました。主は時に静かな細い声の中で語られます。私たちも心を静めて主の御声を聞きたいと思います。