列王記上18章

それから、あなたがたは、自分の神の名を呼び、私は主の名を呼ぶことにしよう。火をもって答える神があれば、それが神である。(24)

 エリヤは主に守られて、アハブの前から身を隠していましたが、主の言葉に従って、再びアハブ王の前に立ちます。エリヤは、バアルの預言者四百五十人、アシェラの預言者四百人とカルメル山で勝負をします。それは主の前に祈り求めることによって、「火をもって答える神」を神とするという戦いでした。
 最初バアルの預言者たちが祈り叫び、身を傷つけて叫んだのですが、何も起こりませんでした。やがてエリヤが立ち上がり、主の祭壇を築き直し、ささげものの雄牛に水をたくさん注ぎかけてから、主の御前に静かに祈り始めました。すると主の火が下って、ささげものを焼き尽くしたのでした。人々はひれ伏して、「主こそ神です」と言いました。
 エリヤはその後、カルメル山の上でまた主に祈りました。人々が主に背く中で、三年雨が降らず基金が起こっていました。偶像バアルは雨を降らせ、豊かな収獲をもたらす神とされていました。しかし、雨を与え、実りを与えるのも主なる神だったのです。