列王記上7章

ソロモン王は、主の神殿のためになすべき製作すべてを終えた。ソロモンは父ダビデが聖別したもの、すなわち、銀、金、祭具を運び入れ、主の神殿の宝物庫に納めた。(51)

 エルサレムに主のために神殿を建てるということはソロモンの父ダビデに与えられたビジョンでした。しかし主はダビデに神殿建築を許されませんでした。主はダビデの息子が神殿を建てると約束されます。しかし、ダビデもその事業が決してやさしいものではないことを知っています。特に即位直後のソロモンにおいてはなおさらです。ですからダビデはソロモンが神殿を建てるために準備を始めました。資材を集め、ソロモンがすぐに仕事に取りかかれるように準備したのです。
 そしてソロモンはその治世の早い時期に神殿の建築を始め、七年かかってその神殿の建物、外装・内装、そして、神殿の中で用いられる家具や祭具に至るまでにすべてのものを作り、すべてを成し終えたのでした。なすべきことを知って、それを始めるということはとても大切なことです。けれども同時にそれを最後までやり通すということはまたさらに大切なことなのです。